くびのブログ

数学のこととか…?

2022春学期の授業の感想

どうも. 忘れかけてましたが今学期の感想も書いていきたいと思います.

時間割

こんな感じです. だいぶ減りました.

測度論

モノの面積を測るということを抽象化して, いろんな図形の面積を測ったり複雑な関数を積分したりしよう!っていう分野です. 通年で, 春学期では可測関数の定義とそのちょっとした性質くらいまでやりました. 数学科の授業にしては珍しく出席があって, 成績の20%分つきます. 対面試験はなくて, 期末レポートの提出で残りの80%が決まるっぽいです.

授業はとてもわかりやすく, 具体例とかイメージとかがたくさん紹介されていました. 進行スピードは結構ゆっくりで, 春学期15回分の内容がシラバスでは9回分でした. シラバスは割と信用なりません.

ゆるゆるでしかもレポート課題だったので特に言うことはありません. 良い授業だったと思います.

関数解析

線形空間内積で位相を入れて遊ぼう!って感じの分野です. 多分. 測度論は雰囲気がゆるゆるだったんですけどこっちは時間がゆるゆるというか, 大体の授業が10~20分遅れで始まって10~20分くらい早く終わってました. しかも5回くらいODか休みでした.

時間はガバガバでしたが授業はちゃんとしてました. わかりやすかったし内容的にも必要な分をカバーしてました. 2限でたまに起きれなかったので時々休みになるのは正直ありがたかったです.

通年で, 春秋それぞれの期末試験で評価が決まるんですが, 試験の前の週に配られたプリントと全く同じ問題が出ました. なんで?

数学基礎論A

命題論理と述語論理について学んで, 最終的には完全性定理を証明しよう!って感じの授業でした. 最後の方の数週は完全性定理の応用みたいなことをやっていた気がしますが, 難しくてぜんっぜんわかりませんでした.

命題論理までは結構楽しかったんですけど, 述語論理に入ってやたらと複雑になったあたりでしんどくなってきました. 論理式のルールとかが結構ガチガチに定められてて, もうちょい感覚的にやりたいなぁっていうのがありましたね. 証明図を書くのは結構好きでした. Bはとらないつもりですが, 潜りに行こうと思ってます.

授業は, 配られた薄ピンク色の冊子に従って進む感じでした. Moodleでpdf版も配布されていたので忘れたときはそれを見てました. この資料がまた, お気持ちとか重要なところとかが適宜書いてあってめちゃくちゃわかりやすかったです.

成績評価は2回に1回くらい出るレポート課題と対面試験で, 試験では多数決でその冊子と手書きの資料のみ持ち込み可に決まったらしいです(寝坊でいなかった). 問題量が割と多くて最後まで解き終わりませんでした……

代数学C1

平面三次曲線であそぼう!って感じの授業でした. 具体的には斉次多項式の零点を射影空間に書いてその性質を調べたり, 最終的には楕円曲線暗号の原理をみたりしました. 正標数体での多項式の扱いとか射影空間とかのなんか代数幾何っぽいことがやれて楽しかったです.

課題が毎回出て, その結果で成績が決まります. ただその情報が公開されたのが割と遅くて, 内容の難しさから切る寸前でした. この授業の対面試験とかもう怖くて想像したくない……

授業資料はなんかあるっぽいんですが配る気はないらしく, 板書を写し忘れるとその分が飛んで大変なことになります. 授業スピードもめちゃくちゃ早いので1回も休めませんでした. 今季1,2を争うくらい大変だったんじゃないかな……

計算機概論

TeX, Python, Excelの使い方をかる~く学びます.

フルODで毎週課題が出て, 5回に1回レポート課題つってちょっと重めのやつが出てました. といってもそんなに大変じゃなく, まあ1日あれば終わる感じでした. Excelのところがだいぶめんどくさかったりもしましたが, 全体的にヌルい授業でした. 先生の優しさに存分に甘えていきましょう.

幾何学B1

曲面についてのいろいろなことを学びます. 最初の方はトポロジー的なことを, 以降は曲率とかの解析的なことをやりました. 厳密な数学を展開するっていうよりは, 曲面を通していろんな幾何学にざっくりと触れよう, って感じがしました. 「ガウス驚異の定理」っていう(ふざけた)名前の定理が大きな目標としてあって, そのために第1, 第2基本形式やリーマン接続などを学びました.

授業はTeXで書かれた全体の授業資料pdfと, 毎回配られる(奥さんの)手書きのpdfに沿って行われました. 見やすくて普通にわかりやすかったです. ほぼ毎回課題が出るんですが, その内容が授業中にしか話されずMoodleにも載らなかったので絶起した日なんかは友達に聞く必要がありました. 後期の幾何学B2はもう知ってる内容なので行く気があんまりないんですが, これがあるのでどうしよっかな~と悩んでます.

出席課題50%期末試験50%で成績が決まる予定だったんですが, 試験の数日前に対面試験を中止してレポート課題にすると連絡がありました. 早起きしなくていいし楽になった~とか思ってましたが, 問題がなかなかに重くてしんどかったです.

幾何学にはじめて触れる授業っていうのがよく伝わってくる良い授業だったと思います.

代数学B1

ガロア理論の前準備となる体論を, 代数閉包の存在定理を目標にわちゃわちゃやっていく感じです. 最初の方は数の構成とかをやっててなにしてんの?って思ってました.

先生が群の定義が言えない学生がどうたらみたいな愚痴(?)をよく言っていたのが印象に残っています. 毎回pdfが配られてそれに沿って授業してたんですが, やたら前回の復習が多かったような気がします. なんかそういうゆっくり着実にやるのをコンセプトにしてるらしいです(B2では飛ばすらしい).

毎授業後の○×クイズ2問と計3回のレポート課題, そして対面試験で成績が決まります. 試験はまあぼちぼちの難易度だったと思います.

あんまり相性がよくなかったのか説明がちょっとわかりにくかったり先生の厳密性のツボがよくわからなかったりで苦手な授業でした. B2はいいかな……

ここまでボロクソ書きましたが, 個人的には体上の多項式環の扱いとか環論の復習とかができたのは割と良かったかなぁって思います.

関数論B

複素関数論です. Aとだいたい一緒なのでそっちを見てください. ローラン展開と留数定理が使えれば単位は来ます.

離散数学入門

グラフ理論の初歩について学びます. YouTubeに講義動画が公開されてて誰でも見ることができます. SuperThanksも投げれます(いいの?).

小テストが計3回, ボーナス加点用の問題が5つ, そして期末レポートで成績が決まります. 期末レポートは自分で問題を作る感じで, こういうの初めてだったんでちょっと苦戦しました.

授業の感想ですが, 授業動画を全然見てなかったのでなんとも言えないです. 課題のたびに教科書を見たりGoogle先生に聞いたりしてなんとかしてました. 最初の2回分くらいを見た感じとても丁寧に進めていていい感じだったと思います.

個人的にはグラフ理論はあんまり合わなかったですが, 色々新鮮で面白かったです.

まとめ

実は確率統計概論Aってのを取ってたんですが, しんどすぎたので途中で消しました. 確率論はそのうちやりたいのでまた来年取るかもしれないですね.

さて, 全体的に去年よりは楽だったように思います. 必修英語とかが消えたのが大きいですね. 後期もおんなじくらいの忙しさに調整しようと思います.

では.